「部品」ではなく「自分」を売る。お客様と走り続ける若手ルート営業の挑戦と成長 Story

2026.08.19

「部品」ではなく「自分」を売る。お客様と走り続ける若手ルート営業の挑戦と成長

日産部品群馬販売の法人営業として、毎日35件の顧客を回る若手社員がいる。2023年に入社のWだ。

自動車の部品を整備工場や販売店へ届けるルート営業。そこでは、単なるモノのやり取りではなく、人と人との泥臭くも深い信頼関係が問われるという。

「部品営業」という仕事に魅せられ、群馬の地で奮闘するW。プロの壁にぶつかりながらも「自分」を売り込み、着実に一人前の営業へと成長していく彼の軌跡を追った。

W

Wさん

日産部品群馬販売株式会社

本社営業所 西地区

就職活動で自動車業界を志望する中、父親から「部品営業」という仕事の存在を知り関心を抱く。自身も日産車に乗っていたことから2023年に日産部品群馬販売へ入社。商品管理グループ、店頭グループを経て、現在は部品営業として法人営業に従事している。

1. 自動車への憧れと父の言葉。群馬の地で出会った「部品営業」という道

小学生時代を群馬県で過ごしたW。当時、県内の自動車メーカーの工場を見学したことが、彼と自動車との最初の接点だった。その後、福島県で中高時代を過ごすも、群馬の住みやすさが忘れられず、大学進学を機に再び群馬へと戻ってきた。
就職活動の際、彼が目を向けたのもやはり自動車業界だった。

「自動車業界に進みたいと考えていた時、父が『部品営業という仕事もあるぞ』と教えてくれたんです。それがこの世界を知るきっかけでした。自分自身も日産の車に乗っていた縁があり、日産部品群馬販売への入社を決めました」

商品管理や店頭での業務を経て、念願の部品営業へ。そこから、現場のリアルを知る日々が幕を開けた。

2. 1日35件の訪問。部品ではなく「自分を売る」ことで築いた信頼

現在、法人営業として担当エリアを駆け回るW。その訪問件数は、1日に35件にも上る。ルート営業において、彼が何よりも大切にしているのが「時間の厳守」だ。毎日同じ時間にお客様の元へ顔を出す。その実直な積み重ねが、少しずつ警戒心を解いていく。

「部品を売るためには、まず『自分を売る』ことが最重要だと考えています。お客様と信頼関係を築くためには相手を深く知る必要がありますが、そのためにはまず『自分はこういう人間です』と自己開示することが欠かせません。プライベートな雑談も含めて、関係作りを何よりも重要視しています」

 

少しでもお客様の力になろうと、入社当初から先輩の仕事も率先して巻き取った。その姿勢が周囲の信頼を生み、気さくな仲間たちから頼られる存在へと変わっていった。

3. プロの壁に直面した日々。お客様に寄り添う“真のコミュニケーション”

しかし、営業の現場は決して甘くはない。時には、会社が定めた「売りたい商品」と、お客様が「求めている商品」が異なることもある。

「最初の頃は、個人の目標達成に本当に苦しみました。以前はどのお客様に対しても、同じような熱量やトーンで話していたんです。でも、押し売りを好むお客様もいれば、静かに話を聞く方が好きなお客様もいる。コミュニケーション能力とは『うまく話すこと』ではなく、『相手にとって一番望ましい対応を見極めること』だと気づきました」

元々は声が大きく早口だったというWだが、意識的にお客様のペースに沿った会話を心がけるようになった。相手を知り、柔軟に提案を変える。それが「プロの営業」なのだと実感した瞬間だった。

4. 背中を見て学ぶ営業から、共に育つ組織へ。残した「一冊のノート」

部品営業は一人で外回りに出る時間が長いため、先輩から直接手取り足取り教わる機会はどうしても少なくなってしまう。彼自身も、配属当初はその環境に戸惑いがあったという。

「自分が苦労した分、後輩たちには同じ思いをさせたくないと考え、自分の『営業ノート』をマニュアルとして職場に掲示するようにしました。営業は一人で回るものですが、お客様を最優先に考えれば、一人で抱え込むのは得策ではありません。自分でできることは自分でやりつつ、必要な時は緊急性を伝えてチームに協力を仰ぐ。部署全体で『いかにはやく部品を届けられるか』を意識して連携しています」

 

上司も先輩もプライベートを含めて仲が良く、年齢の近い先輩にもすぐに相談できる。フランクで気を使わない人間関係が、渡邉の挑戦を力強く後押ししている。

5. 狙うは全国の新人賞。気さくな仲間に支えられ、次なるステージへ

自分の頑張りがダイレクトに給与に反映されるインセンティブ制度や、個人の裁量で動ける自由な社風も、渡邉のモチベーションの源泉だ。今、彼には明確に見据えている目標がある。

「全国の部品販売のなかで、営業歴3年未満の若手を対象とした新人賞があるんです。まずはそこで賞を取ることが今の目標です。そして日々の業務においては、成績の波をなくし、毎月安定して目標を達成できるような『ブレない営業』になりたいと思っています」

お客様の元へ、今日も決まった時間に車を走らせる。部品とともに「安心」と「信頼」を届ける若き営業マンの走りは、これからも止まらない。

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