Story
2026.08.19
「完成された組織」ではなく「自分たちが創る未来」を選んだ。大企業からGNホールディングスへ飛び込んだ理由。
大手損害保険会社という大企業で19年間、自動車ディーラー向けの営業として第一線を走り続けてきた。
着実に積み上げたキャリアの中だったが、彼は次第にある「もどかしさ」を抱くようになる。そんな彼に声をかけたのは、群馬県に拠点を置くGNホールディングス。そこは2017年から2022年まで担当したディーラーだった。
「今後の構想の中に、Nさんがいるんだよね」——その一言が、40歳を超えた男の心を動かした。
異業種からの転身。大企業から地方の有力企業へ。NはなぜGNを選び、そこで何を見つけたのか。彼の軌跡を追った。
Nさん
GNホールディングス株式会社
HRデザイン室 兼 レンタカー事業室 室長
香川大学経済学部卒業後、2004年に大手損害保険会社へ入社。自動車ディーラー営業部門で5回の転勤を経験し、メーカー系販社・地場販社・全国営推など多様な現場を担当。2023年4月、GNホールディングス(株)へ入社し、現在HRデザイン室 兼 レンタカー事業室 室長を務める。
1. 19年間走り続けた大手企業。実績の裏で抱え続けた「もどかしさ」
新卒で大手損害保険会社に入社し、19年間。Nは自動車ディーラー営業部門で、5回の転勤を経験しながら着実にキャリアを築いていた。地域、メーカー、地場と様々な立ち位置から業界と向き合い、ディーラーが地域や顧客から「選ばれる」ためのパートナーとして伴走し続けた。
「ディーラー向けの保険ビジネスを成長させることが私のミッションでした。募集人育成、組織営業、企画提案など、まさに『感性全開』でディーラーに向き合ってきた19年間だったと思います」
しかし、キャリアを重ねるにつれ、Nの中にある種の葛藤が芽生え始める。前橋から神戸へと単身赴任の辞令が出た2022年、その思いはより輪郭を帯びていった。
「長く営業を担当していると、ディーラー側は加速的にビジネスモデルを変化させているのに、損保ビジネス自体には大きな変化がないと感じるようになったんです。変えるにしても、自分個人の力ではどうしようもないというもどかしさが、徐々に募っていました」
2. 「今後の構想の中に、あなたがいる」。心を動かした代表天野の言葉
そんな折、Nに一本の連絡が入る。相手は、かつて担当として深く関わっていたGNホールディングス代表の天野だった。「家の近く(前橋)で働きませんか?」。
Nにとって、群馬日産グループは全国のディーラーを見てきた中でも、ひときわ異彩を放つ存在だった。
「今まで担当したどのディーラーよりも『ユニークなディーラー』でした。『他がやっていないから、自分たちがやる』と掲げる会社は世の中に多くありますが、GNはそれを本当に『実行』するんです。例えば、2017年に着任した際、社内保育園である『まいにちほいくえん』の開業祝いが私にとって最初の仕事でした。その後も県下で先駆けて完全週休二日制を導入するなど、担当としてその思いの強さに触れてきました」
そして、Nの背中を力強く押した決定的な一言がある。
「社長から『この会社は今色んなことに着手していて、いくつか構想がある。その今後の構想の中に、Nさんがいるんだよね』と言われたんです。前職では『選ばれるため』に必死に努力してきましたが、こうして自分という人間をダイレクトに『求められる』のは初めての感情でした。ひとえに嬉しかったですし、40歳を過ぎて、それが自分にとってこれほどの原動力になるんだと気づかされました」
3. 40歳を超えての異業種転身。不安を消し去った「過去の自分」
2023年4月。NはGNホールディングスへ入社する。しかし、40歳を超えての異業種への転職。不安がなかったわけではない。扱う商品も違えば、会計やシステムインフラなど、環境は一変した。それでも、彼を救ったのは、過去の自分自身の仕事に対する考え方・姿勢だった。
「最初は苦労もしました。でも、保険会社時代に群馬日産グループの皆さんと一生懸命に向き合ってきたからこそ、大勢の社員が私の入社を歓迎してくれたんです。転職者の多くが直面する『人間関係の壁』。ここが順調だったのは、本当に恵まれていたと思いますし、GNには中途入社社員を歓迎してくれる文化が根付いていると感じました」
業種が変わっても、通用するものがある。Nは現場で確かな手応えを感じていた。
「転職してみて思うのは、『働く基本はどこでも同じ』だということです。前職で学んだ基本動作や、働くことに対するマインドは、業種や会社が変わっても活きると実感する毎日ですね」
4. 大企業では味わえなかった、経営の最前線に立つ圧倒的な手応え
GNでの日々は、大企業にいた頃とは全く異なるスピードと熱量で進んでいく。Nが外から見ていた「GNらしさ」は、中に入ってより鮮明になった。
「『偉い人、ベテランほどよく働く会社』。これはイメージ通りでした。皆、職務にまじめで、最後までやり切る。そして常に『新しいこと、別の切り口』を探しています。私自身、『一生懸命働く』という祖父からの教えが根底にあるのですが、その性分に合っているんでしょうね。仕事量は前職より多い気がしますが、徒労感やストレスは不思議と少なくなりました」
そして今、Nはかつてないほどの「やりがい」と直面している。
「経営者の依頼や期待にダイレクトに応えること。今の仕事は会社の窓口になることもあり、その成果が会社の収益に直結します。前職でも同じ責任感で働いていましたが、このダイレクト感は比べものになりません。今、最も熱を帯びる瞬間です」
5. 「人」と「育成」を成長の源泉に。次の100年へ、感性全開で走り抜ける
入社から1年半は半期ごとに新しい事業やプロジェクトを任され、疾風怒濤の日々を駆け抜けてきた。その後はHRデザイン室長、さらにはレンタカー事業室長も兼任し、会社の未来を創る重責を担って入社4年目を迎えている。
「グループの成長の担い手である『人』を採用し、研修という形で『育成』を支援する。ここに組織のパーパスを感じていますし、それを実現できる組織を目指して、日々メンバーと勉強を重ねています。グループの『人』と『育成』を、これからの成長の源泉にしていきたいんです」
完成された組織の歯車になるのではなく、自分たちの手で未来を創り上げる。GNホールディングスという舞台で、Nの挑戦はまだ始まったばかりだ。
「今後、自分がまたどんな新しいプロジェクトを頂けるのかはわかりません。でも、この会社の変化に、これからも『感性全開』で走り抜けたいと思います」